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2004.03.02

  • ニュースリリース

事故削減に効果あり! タクシーにドライブレコーダーを本格導入

日本交通株式会社

日本交通株式会社(本社:東京都品川区八潮3-2-34 社長:川鍋達朗 以下、日本交通)は、交通事故の削減を目指し、 ドライブレコーダー「ウィットネス」をタクシー車両に本格導入することに決定いたしました。2004年4月1日より装着いたします。 ドライブレコーダー「ウィットネス」は、株式会社日本交通事故鑑識研究所と練馬タクシー株式会社が共同開発したもので、 乱暴で危険な運転操作をした際に、警告音を発するとともに、事故発生時の映像を記録することができるタクシー版のフライトレコーダーです。 日本交通では、昨年12月から試験的に50台搭載したところ、当方の過失による事故は0件であり、事故防止に画期的なシステムと判断し、本格導入にいたりました。大手タクシー会社で初めて「ウィットネス」を搭載し、交通事故発生を最小限に留め、安全運転でさらなる安心を提供してまいります。

 

ウィットネスとは?

「ウィットネス(Witness)」は目撃者という意味で、CCDカメラ、振動を感知するGセンサー、映像を記録するフラッシュメモリを内蔵したドライブレコーダーで、飛行機に搭載されるフライトレコーダーの自動車版です。常にドライバーの視点から、周囲の状況を記録し、急ブレーキや急ハンドルなど、乱暴で危険な運転操作を行うと、センサーが働き、12秒前にさかのぼって映像と走行記録(車の速度、衝撃力)を記録し、衝撃が与えられた6秒後まで映像が残ります。同時に警告音が発せられ、ドライバーに注意を促します。

 

効果

「ウィットネス」を搭載することにより、次のような効果を見込んでおります。

 

1.警告音により、乗務員の安全に対する意識を高める。また、常に「見られている」という意識が乗務員の集中力を高め、事故防止につながる。
2.取得した映像を乗務員の安全教育に活用し、事故を未然に防止する。
3.事故発生時の映像から、事故の原因を究明し、適切かつ迅速な事故処理が可能になる。

 

開始時には、300台(当社所有車両の約20%)に装着し、今後の事故防止をはかっていく方針です。

 

背景

日本交通は、安全・確実・迅速・快適なサービスを目指し、交通事故防止において、画期的かつ具体的な対策を追求してまいりました。

アメリカの交通雑誌(Automatic Crash Phenomena)によると、自動車が1km走る間に、様々な事象が約300件発生し、そのうちドライバーが 意識するのが130件、運転操作に影響を与えるものは13件あり、3kmに1回間違った判断をしています。その間違った判断がすぐに衝突事故に つながるわけではなく、間一髪のニアミスは800kmに1回の割合で発生しています。このようにして運転を続けると、ニアミスでは済まなく なり、長時間・長距離を運転するタクシー乗務員にとっては、交通事故防止は日常の一部となっています。

 

日本交通では、“ウィットネス”本格導入に先立ち、昨年12月1日からテスト稼動してまいりました結果、

 

1.当方の過失による交通事故発生は、0件!
2.もらい事故における過失割合判定の時間短縮を実現
3.取得した映像による事故防止教育の効率化

 

という効果が現れております。

 

これらの結果をうけ、ウィットネスこそ、次世代型の交通事故防止策であると確信し、本格導入を決定しました。交通事故を防ぎ、さらなる安全を提供することで、皆様に貢献してまいります。

 

日本交通株式会社について

日本交通株式会社は、創業以来74年、大手四社の一角として、都内におけるハイヤー・タクシー業界をリードしてまいりました。現在、ハイヤーは約600台、タクシーは約1,550台(ビジネスクラスのタクシー「黒タク」約700台を含む)を保有しております。宮内庁をはじめ、各国首脳・大使館、企業の役員の皆様よりご利用いただいております。

 

本ニュースリリースに関するお問い合わせ

日本交通株式会社 営業本部 広報担当
TEL:03-3799-9265

 

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